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パンタとケンタについて
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第1話 ようろうせん
ケンタは、でんしゃであそぶことがだいすき。
「カンカンカン、でんしゃがとおりまーす。」
ケンタのでんしゃはおきゃくさんをのせて、どんどんはしります。
「ガタンゴトン、ガタンゴトン、まもなくえきにとうちゃくしまーす。」
ケンタがあそんでいると、なにやらおもちゃばこから、おとがきこえてきました・・・
「ガタガタッ、ガタンゴトン、ガタゴトン。」いったいなんのおとでしょう。
ケンタはちょっと こわかったけど、おもちゃばこにちかよっていきました。
ビューン! なんとおもちゃばこから でんしゃがとびだしてきました。
「やあ、こんにちは。ぼくのなまえはパンタ。でんしゃのくにからきたさいしんえいの でんしゃだよ。」
「おどろかせちゃってごめんよ。きみのなまえは?」「ぼくのなまえは、ケンタ。」
「そうか、ケンタか。きみは でんしゃのうんてんが、とってもじょうずだね。
ぼくにのって、うんてんしてみるかい?」 「うん!」
「いま、うんてんせきの カプセルをあけるから、なかにはいってごらん。」
ケンタが、おそるおそる なかをのぞくと、
うんてんせきは さいしんえいのきかいで いっぱいです。
「ぼくは、どこのせんろでも はしれるんだよ。
だから、こまったでんしゃがいたら どこへでもたすけにいけるんだ。」
そのとき、パンタのアンテナ パンタグラフがしんごうをキャッチしました。
「ケンタ、ともだちのでんしゃが たすけをよんでいる。 そこまで うんてんしてくれるかい?」
「うん、わかった!」「さあ、いくよ。しゅっぱつしんこう!」
しんごうが だんだん つよくなってきました。
「こまっているでんしゃは、このあたりにいるはずだ。」
ぎふじょうと、ようろうのたきがみえてきました。
「あれが、ようろうせんだ!」
パンタと ケンタは、あかいでんしゃにむかっていきました。
パンタと ケンタが、とうちゃくすると、ようろうせんの まわりは、むしだらけ。
「どうしたんだい?」と、ケンタがいいました。
「なぜか、とつぜん、むしがあつまりだしたんだ。」
ようろうせんは こまったようすです。
「あれ?やまのほうからおみずが ながれてきているよ。」パンタが いいました。
「ようろうのたき から、ながれてきたおみずかもしれない。」ようろうせんが いいました。
パンタとケンタは、おみずが どこからながれてきているのかしらべに いくことにしました。
あまいおみずは トラーブルがいたずらをして ひっぱってきたようです。
「うわっみつかった、にげろー!」トラーブルは あわてて にげて いきました。
パンタが、あとを おいかけていこうとすると、ケンタが いいました。
「パンタ、だいしきゅうで かわをなおさないと。」
「パンタ!ブルドーザーアームだ!スイッチオン!」ガガガー ガガガー
パンタは、とてもはやいスピードで かわを なおしていきます。
「よし、パンタ そのちょうしだ。」
「かわがなおったら、トラーブルをみつけて、わるさをしないようやっつけるんだ。」
パンタがトラーブルを みつけました。すると、
「おれの じゃまをするな。これでも くらえ。」
パンタのかおは みずでびしょびしょになってしまいました。
「うわわ、なんだか あまいにおいがする。なにをかけたんだ トラーブル。」
「すぐにわかるさ、じゃあな、パンタ。」トラーブルは そういって どこかへ にげていきました。
「わわわ なんだか、むしが きゅうにあつまってきた。」
ケンタの そうじゅうせきからもそとが よく みえません。
「むせんで たすけを よんでみる!」ケンタが、むせんでよびかけました。
「ちかくに いる でんしゃ、たすけに きてください。」
すると、いちりょうの でんしゃがすごいいきおいで ちかづいてきました。
「パンタとケンタ、だいじょうぶかい?」
たすけにきたのは、さっき パンタとケンタがたすけた ようろうせんでした。
「むしに かこまれて まえが みえないんだ。」
「よし、それじゃあ ぼくがせんしゃじょうまで つれていってあげるよ。」
「ありがとう、ようろうせん!おきゃくさんを はこばないと いけないのに めいわくかけて ごめんよ。」
ようろうせんは、わらいながらいいました。
「こまったときは おたがいさま こちらこそ さっきは たすけてくれて ありがとう。
りゆうがわからなくて、みんな こまって いたんだ。」
ようろうせんの せんしゃじょうで パンタは、すっかり ピカピカに なりました。
「これを もっていってよ」ようろうせんが、パンタにひょうたんを わたしました。
「いくぞ、パンタ!トラーブルを やっつけろ!」
トラーブルは、ちちゅうに にげていきました。
パンタは、あとを おいかけていきます。
ようろうせんに、もらった ひょうたんから むしたちが とびだして、
トラーブルにむかっていきました。
「ようろうせん スペシャルパンチ!」
「うわぁ、やられた! おぼえてろよ!またどこかで わるさしてやる。」
そういって トラーブルは きえていきました。
「パンタとケンタ、 ありがとう。たすけてくれたおかげで、おきゃくさんも よろこんでいるよ。」
パンタの パンタグラフが、むせんをキャッチしました。
「おや、またどこかの でんしゃが たすけをよんでいる。 そろそろいかなきゃ。」
パンタとケンタは、つぎの でんしゃを めざして しゅっぱつしました。
またね!